左右の脚の長さが違うことを、「脚長差」といいます。

この脚長差があると、体重のかかり方も左右差が出るため膝痛をはじめ様々な症状が生じます。

「左右の脚の長さが違うよ」といわれたことのある人は多いはずです。

脚長差の原因
  1. 先天的に骨の長さが違う。(めったにいません)
  2. 骨盤がずれている(圧倒的に多いです)
  3. 扁平足である。(多いです)
  4. よく脚を組んで座っている(かなり多いです)
  5. 筋肉のつき方が左右アンバランスである(むしろ正常です)
脚長差の測り方
標準整形外科 第9版を一部改変
  1. 上前腸骨棘と呼ばれる、骨盤に手を当てたときに一番前に出ているポイントを指標にします。
  2. 内くるぶしを指標にします。

脚長差の原因で最も多いのは、寛骨と呼ばれる左右の骨盤の骨の傾きの違いによることが多いです。

寛骨の傾きが左右で異なるせいで、まるで左右の脚の長さが違っているように見えるのです。

実際に骨の長さを測ると、左右同じになることが多いです。

脚長差がひざ痛の原因のひとつ
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相対的に短い脚では、歩行時や階段の昇り降り時、長い脚よりも高い位置からの足の落下が生じるためです。

その結果、長い足よりも、短い脚のほうに強く衝撃が多くかかり、膝に負担がかかります。

そのため、脚長差が短い膝に痛みが生じることがあり、この場合、脚長差を調整する必要があります。

脚長差を調整するのは、簡単です。

自分でも、家にいながら可能です。

それは、短い脚の靴に中敷を1~2枚追加するのです。

たったこれだけで、脚長差は改善されます。

しかし、圧倒的多くの脚長差の原因は、骨盤の寛骨の傾きの違いにあるため、この方法で調整されない方は、姿勢分析を行い、寛骨の傾きを調整する必要があります。

当院では、寛骨の傾きを姿勢を変えて、測定します。

立っている時と座っている時では、全く異なります。

また、どちらの寛骨を基準にするかも重要になってきます。

この時、適切に寛骨を選択しないと、正常な位置にある寛骨を異常な位置にさせてしまうことがあるため、注意深く姿勢を見ていき、判断します。

異常な位置にある寛骨を選択したら、寛骨を異常方向に引っ張っている筋や動きの悪い関節をソフトに整体し、寛骨の位置を合わせる準備をします。

この準備がきちんと行えないと、寛骨の位置を合わせようとしても無駄に終わることが多いです。

最後に、左右の寛骨の位置を合わせる技術として、筋肉の収縮を利用します。

ちょっとしたコツが必要なので難しいですが、きちんと習得するまで責任を持って、ご指導いたします。

全ての過程で、強い力を使ったり、無理な姿勢にしたりすることなく、ソフトに安全に整体を行うため、骨盤矯正術のようなバキバキッと突発的な手技や痛みを伴う手技では、決してございません。

最終的に行う整体も痛みを伴うことなく、ご自身の動きを使って行うため、安全であり、安心して取り組むことが可能です。

骨盤がゆがんで、足の長さが変わる前に、当院の整体がおススメです。